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シュツットガルト・バレエ団公演『オネーギン』(11/21)

シュツットガルト・バレエ団公演『オネーギン』(11/21)
↑知人のパンフをお借りしてまふ。

いやーーーー。
今日はねーーーー。
マジに仕事をぶっちぎっちゃったよ。

明日、頑張るから許してね。

懺悔から始めてみました。
悔い改めたせいか、素晴らしい公演に巡り会えました!!!

それではいつものようにざっくりとした配役から。

<配役>
オネーギン…フリーデマン・フォーゲル
タチアーナ…アリシア・アマトリアン
レンスキー…コンスタンティン・アレン
オリガ…エリサ・バデネス
グレーミン公爵…ロバート・ロビンソン

で。
今日のツボは、フォーゲルの出来がすンごく良くって、【フリーデマン祭】だったことです!

こんなオネーギンは見たことないです。


以下、フリーデマン=オネーギン気持ちになって作品をを考察しましょう。
↓ ↓ ↓


19世紀末帝政ロシア末期の田舎から物語は始まる。

俺(オネーギン)は、都会の喧騒から逃れ、友人レンスキーに誘われ、田舎にやって来た。
レンスキーの婚約者オリガは、まあまあ綺麗かな…程度(ふふん)。
いずれにしても垢抜けない。

オリガの妹タチアーナってやつも、田舎の子どもで面白くもない。
ちょっと相手をしてやったら、大はしゃぎ!
俺にラブレターをくれるんだ。
どうしてくれよう?

次の日、パーティーだというから来てみてみれば、田舎の爺と婆と子どもだらけ。
わざわざ手袋をして、正装して来たかいもない。
笑っちまう(くくっと笑う演技)。


 つまらん。
 なんというつまらなさだ!


タチアーナの手紙をどうしたかって?
答えが欲しそうだったから、目の前で破り棄てたさ。
だから何だと言うのだ?


 つまらん。
 なんというつまらなさだ!


余りに下らないから、自分から仕掛けてみる。
オリガに手を出したら、レンスキーはどうするだろう?
俺の方がハンサムだって知ってる。
女は綺麗で都会的な男が大好きなんだ!

ほおら、オリガは俺の方が気に入ったらしい。
レンスキーは屈辱だろうよ。
貴族の娘でも、女は女さ。


 えっ!?
 レンスキーが決闘を申し込むって!?


馬鹿げてる!
たかが女じゃないか。
名誉の為って何だよ?
でも退けない。
退いたら、俺のプライドが許さない。


だから引き金を引いたさ。
レンスキーより早く。
私は友を失った。


時は過ぎる。

私は、あの時に留まっている。


俺の生活は余り変わらない。
酒に女。
相変わらず馬鹿げてる。


久々にグレーミン公爵の館に招かれた。
そこで公爵婦人となったタチアーナに会った。


彼女は…美しかった。
子どもではなかった。
俺は、正視することが出来なかった。
(隠れながら見つめる演技)

何故だ?
子どものタチアーナを散々バカにしたのに。

俺は…変わっていない!
あの時のまま。
タチアーナの愛を得れば、何かが変わるのか?


俺は手紙を書いた。
「会ってください」とお願いした。


そして、彼女に会った。


俺は彼女に愛を乞うた。
言葉を尽くして、全身全霊をかけて。
「救ってくれ!」と祈りながら。


彼女は心を動かしそうだったが、最後に我に返っって言い放った。


 「出て行け!」と。

俺は走り去った。
なんという恥ずかしさ!
愚かさ!

俺が変わっていないというのか?
歳老いた惨めな男ではないか。
誰からもそう見えているのではないか。


俺ははなから子どもで、今も子どものままではないか。
年月は人を変えるが、俺は変われなかった。
愚かで惨めな俺。

俺は失ったものの大きさを知った。
時、友、自分の人生。
それを取り戻す術はなく、ただ逃げ去ることしか出来なかった。

…と、こんな感じのオネーギンでした。

何が凄いのかというと、フォーゲルのオネーギンからは、子どもじみた狂気が見えるのです。
それが立ち居振る舞いからも感じられるのです。
しかし「加齢」とは残酷で、自分が思うほどに世間は若さを認めてくれません(耳痛い!)。
その落差が明確に表現されていました。


今の年齢であるからこそ演じることのできたオネーギンではないでしょうか。
その意味では、奇跡の公演でした!

その他、ダンサーについて。
アマトリアンのタチアーナは秀逸。
内気な少女が、初恋の挫折を通して主張できる女性へと変化。
アラベスク一つで、内なる激情と精神の抑制を表現できるなんて!
体が語るってこういうことですね。
幕切れ直後、全てを出し尽くして呆然とし、その後、涙ぐんでいたのは何故だったのでしょうか?

レンスキー役のアレンは、スタイル抜群!
まだ若いらしいですが、立ち役であっても存在感のあるダンサーなので、更に伸びて行くのが楽しみ。

今回のシュツットガルト・バレエ公演も、私は今日が見納め。
非常に濃密で素晴らしい公演でした。

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