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映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(8/5)

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知人に勧められて見に行って来ました。

セルゲイ・ポルーニン。
実は、古林の記憶にあまりなく・・・。
すみません、何年バレエ・ファンやってるのかと思いますよね~sweat02
2010年の英国ロイヤル・バレエ公演で来日してました。
『マイヤリング』の高官役・・・で見てました・・・。
主役のワトソンに気を取られていて、記憶が・・・。


懺悔、終了。



映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(予告編)https://www.youtube.com/watch?v=Pk0czzcGIeU
※予告編なので、リンクが切れたらごめんなさい。

映画は、ポルーニンの幼少期から、現在までのドキュメンタリーです。

バレエの才能の開花。
それとともに壊れていく家族の絆。
バレエの目的を失い、迷走する精神。

傷つきやすく、愛に飢えた精神は、度を越した行動にも発展。
体中の入れ墨、麻薬。。。

そんな中でもバレエのキャリアは高まっていく。
最年少で英国ロイヤル・バレエのプリンシパル(最高位)になったにも関わらず、22歳でキャリアを捨て、ロシアへ。

英国ロイヤル・バレエでの栄光は、ロシアでは塵にも等しく、TV番組で自らを売り込むしかない。
(「ビッグバレエ」というバレエ・オーディション番組がロシアにはあるらしい。羨ましい。しかも審査員にマラーホフという豪華さshine

ロシアの人望ある芸術監督であるイーゴリ・ゼレンスキーに呼ばれ、ロシアでのキャリアも重ねていく。
(実は古林は、ゼレンスキー目的で見に行ったんですけどねheart04

しかし、ポルーニンは、ロシアの生活にも飽いてしまう。


やがて友人に依頼したバレエ作品がYouTubeで注目された。

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Sergei Polunin  in 'Take Me To Church'   
https://www.youtube.com/watch?v=LNkOhArBcc8
※映画では、日本語字幕が入っていますが、こちらの映像にはありません。

この作品が大ヒット!
彼は世界中から再び注目を集めるようになる。


ラストでは、家族とも和解し、27歳になった彼は新たな人生を踏み出していく。




物語の前半は、正直、恵まれた才能を持ちながら、自分は不幸だと思う若者の物語です。
若者は得てしてそうなのかもしれませんけど。
傷つきやすい性格というのが、考え方を内向きにし、何か心の中に澱が沈んでいくかのよう。
澱の発散方法も、反社会的は方向に向かっているのが、やっぱり「青春」。


後半は、溜まっていた澱をどこかにぶちまける方法は、やはりバレエであったという。

'Take Me To Church'   素晴らしいです!
彼はワガノワ・メソッドと英国ロイヤル・メソッドの二つを習得しているわけですが、基礎がどうのとか、そういうことは抜きにして、素晴らしい作品。
バレエの型と型からフラット・バランスに移る流れが、まことに美しい。
またその逆の動きもです。

彼は、精神面を表に表すことができるダンサーですね。
エネルギーがほとばしる。
動きの緩急においても、コントロールというより、エネルギーの強弱が透けて見えるかのよう。

20代の今だからこんな表現ができるのかもしれません。


いずれ、年月を経て、自在に動きをコントロールできるようになったら、この表現はないかもしれない。

それはそれで素敵なものが見られそうですけど。

できればバレエを辞めずに、踊り続けて欲しいです。



ラストの方で、母親に幼いころのことで自分が傷ついたことを話すシーンは秀逸。
古林は、このシーンが一番好きでした。
彼は自分の気持ちを整理して話すことができた。
悲しみを断ち切れると思ったから言葉にできたのだと思いました。

きっと、彼は「愛する」ことの素晴らしさも、いずれはバレエ作品で届けてくれるでしょう。
そうあって欲しいです。






余談ですが。

実は、この映画を見に行く前に、世界フィギュアスケート選手権2016のEXを見ていました。
そう、ゆづの『レクイエム』です。

20170808_10_2

Yuzuru Hanyu 羽生結弦 EX 2016 World Championship Boston   
https://www.youtube.com/watch?v=CgQLeHAhkDc


このとき、ゆづはFSで崩れて総合2位。
原因は負傷(リスフラン靭帯損傷)によるもの。
その事実を隠したまま参加したEXでした。

何かを発散するような、叫ぶような演技は、彼の心だったのだろうなと思います。

20代。
気持ちを身体で表現することが、素直にできる時期なのかもしれない。
ボストン・ワールドの『レクイエム』は、別格の出来であったと思います。

天才の語らぬ言の葉は、ほんに極上の美であったことよ。





※画像はお借りしています

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コメント

菊べえさん、メッセージありがとうございま~す。

ポルーニンの英国ロイヤル・バレエ退団を御存じであったとは!
菊べえさんの方がアンテナ高いですね。(焦るわ~coldsweats01
映画はそのうちBDとかになると思うので、その時を楽しみにしましょうheart04

あ、菊べえさんも長岡の「レクイエム」をご覧になったのですね!
アリーナ席getは、日ごろの行いの正しさですねnote
私も行きましたよ~。狭い会場でしたね。
アリーナなら、間近にゆづですね。羨ましい。

「レクイエム」はまた見たいプログラムです。
オリンピック・シーズンでは無理だろうけど、いつかまた見せて欲しいです。
進化だけではなく「深化」が見られるような気がします。

古林さん、こんにちは。

映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」
ご紹介ありがとうございます。

この頃、動画等目にしていたバレエダンサーでしたので興味深く読ませていただきました。
ロイヤルバレエ団を退団したのは知っていたのですが・・・。

観たいなぁと思い仙台付近で上映されているか確かめましたところ、仙台の名画座みたいなところで上映されていたのですが明日で終了。
今日、明日は用事があっていけません。残念!!
WOWOWかツタヤでリリースされたら観ようと思ってます。

才能あるって苦しいんだろうな~。家庭環境もあるし。。。

余談の羽生君の「レクイエム」。
おっしゃるとおりボストンのは別格でしたね。
私、滑りはじめごろ長岡のショーで観たのですが、この時は思いの発露がストレートすぎる感がありました(初めてのアリーナ席でした~)。

>天才の語らぬ言の葉は、ほんに極上の美であったことよ。
すごく素敵な表現でピッタシです(^_^)/。

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