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バレエ(見るほう)

新国立劇場バレエ『眠れる森の美女』(6/16夜)



↑ヒャッハー!やっぱり「眠り」は長いわ💖

深夜にサッカーも見てるので、昼の部は行けなかった。







Kバレエ・カンパニー「クレオパトラ」(6/10)@東京文化会館

水曜日に思い立ち、急遽チケットを取りました。
初演時と違って席が選べて、お陰様で、4Fの正面をgetできました。
(ビンボー人coldsweats01

↑前回(だったかな)、「Kバレエはポスターが貼っていないので、フォトがパンフ売り場用掲示のみ」とブログに書きましたが、今回は大型パネルを製作。
Kバレエ、気合いが入ってますね!




↑4Fはこんな眺め。おお!


<出演者>※一部、置き換え文字があります。

クレオパトラ:中村祥子
プトレマイオス:山本雅也
カエサル:スチュアート・キャシディ
アントニウス:栗山廉
オクタヴィアヌス:遅沢佑介
ポンペイウス:ニコライ・ヴィユウジャーニン
ブルータス:伊坂文月
オクタヴィア:矢内千夏
三人の官僚:石橋奨也・益子倭・杉野慧
選ばれた神殿男娼:堀内将平
案内人:酒匂麗
クレイパトラのお付き:第1Va 大井田百
              第2Va 井上とも美
              第3Va 戸田梨紗子
              第4Va 浅野真由香
クレオパトラの側近たち:毛利実沙子・山田蘭・国友千永・新居田ゆり・辻久美子・佐伯美帆・杉山桃子・吉岡真友子
ローマ人(女性):井平麻美・河合有里子・国友千永・吉田このみ・萱野望美・大川すみれ・蘆文伊・吉岡真友子
ローマ人(男性):益子倭・篠宮佑一・西口直弥・本田祥平・大枝将也・奥田祥智・佐野朋太郎・田中勇人


出演/振付/台本:熊川哲也
音楽:カール・ニールセン
舞台美術:ダニエル・オストリング
衣装:前田文子
照明:足立恒
指揮:井田勝大
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー

実は、初演時は座席が選べる状況になく、サイド席で見たためか、ストーリーがわからず苦戦!
可能な限りパンフ買わない人なので(そりゃ、年間10数公演超えで行くから。その度パンフ買ってたら、他の舞台も見られるでしょ)、歴史の知識だけで舞台を見たこともあり、正直、ストーリーを追っただけで終わった感でした。

今回は正面席の甲斐もあってか、すっきりとストーリーもわかり、人物像も理解できました。

第一幕は、「クレオパトラの野望」
第二幕は、「愛と真実」
という感じかな。


第一幕では、弟・プトレマイオスから王座を奪うためにローマ帝国を利用する、悪女。
自分の欲望を隠さないクレオパトラは、一夜の戯れである(男娼)奴隷をも毒殺する。
それは、陰謀のプレリュード。
最後にローマに通じ、プトレマイオスを自らの毒殺へと導く。
中村祥子さんのクレオパトラは、宮廷の陰謀の中を泳ぐように渡っていく。
美貌、色香、女王の威厳。どれをとっても「ハマる」!
自在に爪先を使い、空間を支配していく様は圧巻のひとこと。
普通のバレエではあり得ない「地団駄」のようなステップであっても、「野生」の「しなやかさ」に見える。

あと、Vaを飾った4人のお付きのみなさん。
小柄ですがテクニックが素晴らしく、見ごたえがありました。

第二幕は、カエサルの子(カエサリオン)を産み女性の幸せを掴んだかのクレオパトラだが、カエサルは暗殺される。
新恋人・アントニウスも自殺に追い込まれ、全てを失ったとき、クレオパトラは「愛」の真実を知る。

簡単に書くとそうなのですが、複雑なので、もうちょい長く書きますね↓


冒頭は、ローマ。
カエサルとの穏やかな生活の中でもクレオパトラの政争を好む女性像が垣間見え、ローマ帝国は一斉にクレオパトラを敵とみなす。それがすぐにわかる。
演出とはいえ、熊川振付に脱帽です。

その後すぐにブルータスに暗殺されるカエサル。
アントニウスのロマンチックな(w)登場、クレオパトラとの恋愛。
そしてオクタヴィアヌスによる、アントニウスとオクタヴィアの政略結婚の場面へと転換される。
この速い転換は見事ですね。(二度目だからそう思うのかな)
結婚を祝う宴では、オクタヴィアとアントニウスのダンスがグラン・パ・ド・ドゥの形式になっていて、熊川氏の「おっしゃあ!オイラがグランド・バレエ作ってやるー!!!」感が半端なく感じられます。
矢内さんの滑らかで、かつ、正確なテクニックは素晴らしい。
栗山さんのサポートも良かった。

で、GPPDが終わると、拍手する間もなく、ブルータスの処刑。
アントニウスがオクタヴィアヌスに抱く不信感を表現⇒婚約(婚姻?)破棄へ

舞台はエジプトに移り、クレオパトラとアントニウスは再会。愛を確かめ合う。
が、オクタヴィアヌスは、クレオパトラの影響力を排除するためにアントニウスを切る。
ローマ帝国での居場所を失ったアントニウスは、自刃。
クレオパトラはをアントニウスの亡骸を見つけ、発狂する。


第二幕は、男くさい政治の話が主で、クレオパトラの活躍する部分は少なめです。
なので、第一幕でかなりの存在感がないと、ラストの恋人を失い、わが人生を振り返り、「愛」の存在を確認する部分につながらないと思いました。
中村祥子さんの演技と存在感は素晴らしく、かつ、意思がはっきりと伝わる。

バレエで何を伝えるか?
今回、中村祥子さんのこの役は、素晴らしいのひとことでした。
すげえな。
悪女が最後に「聖女」に見えたよ。


そんな感じで。
二回目の「クレオパトラ」は、古林の妄想力もあったのかもしれませんが、こんな舞台だったと感じました。
他の方はどう思われるかわかりませんが。
細かいところが違っていたらごめんなさい。



ところで。
今回の振付で思ったんですが、男子陣のブリゼ地獄はハンパなかったですね。
死ぬ。あれは死ぬ。
スポ魂かと思った。



お疲れ様でした。







この日は舞台後に、3分くらいのフォトOKの時間がありました。


「SNSで拡散してねheart01
なのかと思って、すぐツイにあげておきましたよ。
素敵なサービス&ナイス・アイディア!

振付「自分」だからOKなのかな。
熊川氏、やはりただ者ではないですね!

新国立劇場バレエ「白鳥の湖」(5/3 昼・夜)





久々の昼・夜公演、行って来ました!



《昼 キャスト》



米沢さんのオデットは、繊細。
オディールとの差が大きく、大胆な解釈か?
フェッテの軽やかさは圧巻!
最近の米沢さんは、基本に忠実なラインを描くように踊っているけれど、幕切れのロットバルトとの戦いはオデットが戦っている激しさもありました。

井澤王子は、サポート、、、頑張ろうな。
顔が小さくてスタイル良いんだから、あとはどれだけ華やかに華麗に見せるかに(パートナーを含め)力を入れてもらいたいな。

昼公演は、何気にプリンシパルが出演していて、他ソリストとは別格だった。
美味しい公演💕


《夜 キャスト》




小野さんのオデット/オディールは、凄いの一言でした。
ああもフラットにオデット/オディールが踊れるって!
背中から足の先までのラインが美しく、また、それを魅せつける。アラベスクの美しさは溜息です。
オデットに色気があるんですよね。
だから、オディールになっても、王子が間違えるという展開に説得力がある感じ。

福岡王子は、小柄だけど存在感がありました。
サポートも上手いので安心。
跳躍も形が美しい。


昼・夜共に白鳥の群舞はびしっと揃ってました。
背丈も揃ったバレエ団なので、それだけでも見る価値がある。


夜公演は、NHK BSプレミアムのカメラが入っていたので、そのうち放送されるでしょう。

楽しみですね✨








〈上野の森バレエホリデイ2018〉 Noism1特別公演 『Mirroring Memories―それは尊き光のごとく』(4/29)



↑会場は、東京文化会館小ホール

〈上野の森バレエホリデイ2018〉
Noism1特別公演
『Mirroring Memories―それは尊き光のごとく』

演出振付:金森穣
出演:Noism1=井関佐和子、中川賢、池ヶ谷奏、吉﨑裕哉、浅海侑加、チャン・シャンユー
坂田尚也、井本星那、鳥羽絢美*、西岡ひなの*/金森穣(特別出演)
*準メンバー


『Mirroring Memories−それは尊き光のごとく』
00: 『Distant Memory』*新作
01: 『Nameless Hands―人形の家』より「彼と彼女」
02: 『Nameless Poison―黒衣の僧』 より「病んだ医者と貞操な娼婦」
03: 劇的舞踊『ホフマン物語』 より「アントニアの病」
04: 『Psychic 3.11』 より「Contrapunctusい」
05: 『Nameless Voice―水の庭、砂の家』より「シーン9―家族」
06: 『ZAZA』より「群れ」
07: 劇的舞踊『カルメン』より「ミカエラの孤独」
08: 『ASU』(2015)「生贄」
09: 劇的舞踊『ラ・バヤデール―幻の国』より「ミランの幻影」
10: 『マッチ売りの話』より「拭えぬ原罪」
11: 『Träume―それは尊き光のごとく』*新作



上野の森バレエホリデイ2018に合わせ上演されNoism1特別公演です。
金森氏の仕事(ワーク)をオムニバスにした公演。
久々に金森氏が踊る!ということで、本拠地・新潟から駆けつけたファンもいらっしゃった模様。
うんうん、わかる。魔力あるよね。

久々に見た金森氏のダンスは描く曲線といい緩急つけ方といい、ザ・カナモリ!
もっと踊って欲しいけど、色々仕事があるんだろうな。

ダンサーはみなさん、良く訓練されています。
金森氏の振付って上半身の動きが最高に自分は好きなんだが、井関さんの腕って綺麗だわねー💕

Noismはあまり東京公演無いんですけど(神奈川とか埼玉とかあるのに)、出来たら都内でも公演して欲しいなあ。

東京バレエ団 ファミリー公演 「真夏の夜の夢」(4/29)



↑いつもともぎり場所が違って、汗💦


《キャスト》

「真夏の夜の夢」
振付:フレデリック・アシュトン  音楽:フェリックス・メンデルスゾーン


◆主な配役◆
タイターニア:金子仁美
オベロン:秋元康臣
パック:池本祥真
ボトム:海田一成
ハーミア:二瓶加奈子
ライサンダー:鳥海 創
ヘレナ:岸本夏未
ディミトリアス:永田雄大
村人:宮崎大樹、山田眞央、竹本悠一郎、安楽 葵、岡﨑 司
エンドウの花の精:中川美雪
蜘蛛の精:吉川留衣
カラシナの精:足立真里亜
蛾の精:秋山 瑛


指揮:ベンジャミン・ポープ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
児童合唱:上野の森フェアリー合唱隊
協力:東京バレエ学校




子ども向けと侮るなかれ!
さすがの舞台でした。
3000円の席で観て、あまりのお買い得感💕


後日、追記出来たらします。



NHK バレエの饗宴2018(4/7)

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Kバレエカンパニー『クレオパトラ』(10/21)




同公演に行って来ました。




パンフがいいお値段💦


詳細は後日。

ジャパン・オープン(10/7)@さいたまスーパーアリーナ

10/7にジャパン・オープンに行って来ました。


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出掛ける時に、家にスマホを忘れるという大失態を犯し、会場に辿り着けるかと思いましたが、何とか辿り着けました・・・(「浦和」駅名が多すぎて、混乱する・・・。何とかならんか?)
前日に同行の知人と待ち合わせ場所と時間を確認しておいて良かったよ・・・。
さて、試合は、
 女子:プログラムを完成させる方向に向かってま~す!
 男子:調子が落ちてますけど、何か?ゴールはまだ先なので。
な、感じでした。


帰宅してTV放映を見たら、織田(プロ)選手の話が全く盛り上がっていないようなのですが。
 殿、4T-3Tと4Tを決める!
事件です。凄いわ。
前の滑走者の得点がなかなか出なくて、かなり待たされたというのに集中力が途切れず。
3Aは2回目で跳べたし(REPにはりましたが)、本当に出来ることが全てできたのではないでしょうか。
この経験を今度は後進の育成に活かしてくださると思います。
今後の活躍を期待しています。


ネイサンと昌磨くんは、お互いを意識してしまったのか、4Loの後がうまくいきませんでした。
直前の日程のせいかもしれませんけど。
ネイサンのプロは、まだまだクワドが入ってくるはず。決めれば怖いプロですね。
昌磨くんは、今回は4F転倒してから体力の消耗なのかジャンプが決まらなくなりました。
今季から適用ルール「1Loはコンボの真ん中のみ~」にもはまり、4T REPくらいました。


そんな中で、淡々と演技をしたのはハビエル・フェルナンデス。
どんな体調でもまとめて来る総合力には脱帽!
オリンピックでもこの力が発揮されれば、メダルが取れるかも!

女子は、やはーりザギトワ!
何、この子!
手足は長いは、顔は可愛いは、これだけでもアドバンテージ高い。バレリーナみたい。
それでステップは細かく踏んでくるし、ジャンプは後半だし、しかもジャンプはステップから跳んでくるし。
は~~~~~~~!!!!凄すぎ。


それを上回ったのが三原舞依ちゃん。
後半からの3Lzコンボには気迫がこもっていました。
なめらかなスケーティングにもうっとり。
パーフェクト!強い選手ですね。


1位はメドベージェワ。
メドベの「アンナ・カレーニナ」は良かったですよ。
でも、まだまだ完成されていない。完成したら神プロになるかもしれない。
何かまだ「背伸び」な感じがするんですよね~。


バレエにも「アンナ・カレーニナ」はあります。

例えば、ボリス・エイフマン振付「アンナ・カレーニナ」
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ボリス・エイフマンのアンナ・カレーニナ(新国立劇場バレエHPより)
http://atre.jp/09anna/movie/index.html  ←このリンクは、PCじゃないと見えないかも・・・sweat01

↑この映像を残してくださっていて新国さんありがとう。見たよ~。素晴らしかったよね!
(エイフマンの作品は、チャイコの有名な曲が使われていていいなぁheart04


くらーい作品ですよね。
最後にアンナは自殺しちゃうし。
愛の苦悩がテーマですが、時代や社会背景もあり実に濃い作品です。
エイフマンのバレエも、ラストの列車自殺場面への盛り上がりが、群舞入り乱れて凄い迫力のバレエでした。


未見ですが、マリインスキー・バレエのは、どうやら初演(なのか?)がヴィシニョーワとロパートキナだったようです。配役も濃いな・・・sweat01
おしゃれな衣装だが、やはり暗い。
(この舞台、見てみたい~heart04)
2017100705
Anna Karenina(マリインスキー・バレエ)
ノイマイヤー振付は、現代バレエっぽくなっているようだ。(未見)
ちょっと見、「アナスタシア」(マクミラン振付)みたいな幕構成なのかな?
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Anna Karenina - Ballet by John Neumeier
https://www.youtube.com/watch?v=kjmTcCOQvyM
(これは見ないかもしれない・・・sweat02)

メドベージェワのようなティーンエイジャーに言うのも酷ですが、「アンナ・・・」は大人の作品。
色気とかそういうことではなく、社会状況や貴族社会の世界も描いていて、すっごく難しい物語だと思います。
メドベ渾身の作品になるか否か。
JOはまだシーズン序盤ですから、このプロがこれからどんな深化を見せるのか。
とても楽しみでもあり、心配でもあり・・・。

技術的に頂点にいる彼女だからこそ、今、選べるプロなのかもしれませんけどね。

まあ、ロシアはバレエの国だからね。
きっとマリインスキーからも助言を得ている!(まじか???)
オリンピックの会場にマリインスキーのダンサーがいたら、古林は舞い上がるな~shine



すっかりバレエの話になってますがsweat02

今回のJOに出ていた選手は、これからオリンピックに向かっていきます。(織田君除く)
怪我なく、国の代表に選ばれ、素晴らしい演技となりますよう祈ってます。


頑張れ~~~~~!!!



(10/28追記)
NHK BSプレミアムで、マリインスキー・バレエ『アンナ・カレーニナ』【再放送】の放映があります。
2017年11月20日(月)※11/19(日)深夜1:00~
http://www4.nhk.or.jp/premium/
1:00~ ハンブルク・バレエ『ニジンスキー』に続いて放映されますので、
HDD空けておかないといけませんね。
カレーニン役がバラノフっていうのも、古林的にはツボかもしれませんheart04

新国立劇場バレエ『ニューイヤーガラ』配役発表

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映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(8/5)

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知人に勧められて見に行って来ました。

セルゲイ・ポルーニン。
実は、古林の記憶にあまりなく・・・。
すみません、何年バレエ・ファンやってるのかと思いますよね~sweat02
2010年の英国ロイヤル・バレエ公演で来日してました。
『マイヤリング』の高官役・・・で見てました・・・。
主役のワトソンに気を取られていて、記憶が・・・。


懺悔、終了。



映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(予告編)https://www.youtube.com/watch?v=Pk0czzcGIeU
※予告編なので、リンクが切れたらごめんなさい。

映画は、ポルーニンの幼少期から、現在までのドキュメンタリーです。

バレエの才能の開花。
それとともに壊れていく家族の絆。
バレエの目的を失い、迷走する精神。

傷つきやすく、愛に飢えた精神は、度を越した行動にも発展。
体中の入れ墨、麻薬。。。

そんな中でもバレエのキャリアは高まっていく。
最年少で英国ロイヤル・バレエのプリンシパル(最高位)になったにも関わらず、22歳でキャリアを捨て、ロシアへ。

英国ロイヤル・バレエでの栄光は、ロシアでは塵にも等しく、TV番組で自らを売り込むしかない。
(「ビッグバレエ」というバレエ・オーディション番組がロシアにはあるらしい。羨ましい。しかも審査員にマラーホフという豪華さshine

ロシアの人望ある芸術監督であるイーゴリ・ゼレンスキーに呼ばれ、ロシアでのキャリアも重ねていく。
(実は古林は、ゼレンスキー目的で見に行ったんですけどねheart04

しかし、ポルーニンは、ロシアの生活にも飽いてしまう。


やがて友人に依頼したバレエ作品がYouTubeで注目された。

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Sergei Polunin  in 'Take Me To Church'   
https://www.youtube.com/watch?v=LNkOhArBcc8
※映画では、日本語字幕が入っていますが、こちらの映像にはありません。

この作品が大ヒット!
彼は世界中から再び注目を集めるようになる。


ラストでは、家族とも和解し、27歳になった彼は新たな人生を踏み出していく。




物語の前半は、正直、恵まれた才能を持ちながら、自分は不幸だと思う若者の物語です。
若者は得てしてそうなのかもしれませんけど。
傷つきやすい性格というのが、考え方を内向きにし、何か心の中に澱が沈んでいくかのよう。
澱の発散方法も、反社会的は方向に向かっているのが、やっぱり「青春」。


後半は、溜まっていた澱をどこかにぶちまける方法は、やはりバレエであったという。

'Take Me To Church'   素晴らしいです!
彼はワガノワ・メソッドと英国ロイヤル・メソッドの二つを習得しているわけですが、基礎がどうのとか、そういうことは抜きにして、素晴らしい作品。
バレエの型と型からフラット・バランスに移る流れが、まことに美しい。
またその逆の動きもです。

彼は、精神面を表に表すことができるダンサーですね。
エネルギーがほとばしる。
動きの緩急においても、コントロールというより、エネルギーの強弱が透けて見えるかのよう。

20代の今だからこんな表現ができるのかもしれません。


いずれ、年月を経て、自在に動きをコントロールできるようになったら、この表現はないかもしれない。

それはそれで素敵なものが見られそうですけど。

できればバレエを辞めずに、踊り続けて欲しいです。



ラストの方で、母親に幼いころのことで自分が傷ついたことを話すシーンは秀逸。
古林は、このシーンが一番好きでした。
彼は自分の気持ちを整理して話すことができた。
悲しみを断ち切れると思ったから言葉にできたのだと思いました。

きっと、彼は「愛する」ことの素晴らしさも、いずれはバレエ作品で届けてくれるでしょう。
そうあって欲しいです。






余談ですが。

実は、この映画を見に行く前に、世界フィギュアスケート選手権2016のEXを見ていました。
そう、ゆづの『レクイエム』です。

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Yuzuru Hanyu 羽生結弦 EX 2016 World Championship Boston   
https://www.youtube.com/watch?v=CgQLeHAhkDc


このとき、ゆづはFSで崩れて総合2位。
原因は負傷(リスフラン靭帯損傷)によるもの。
その事実を隠したまま参加したEXでした。

何かを発散するような、叫ぶような演技は、彼の心だったのだろうなと思います。

20代。
気持ちを身体で表現することが、素直にできる時期なのかもしれない。
ボストン・ワールドの『レクイエム』は、別格の出来であったと思います。

天才の語らぬ言の葉は、ほんに極上の美であったことよ。





※画像はお借りしています

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